ある日の朝、目が覚めた瞬間に喉の奥に奇妙な違和感を覚えたのがすべての始まりでした。最初は風邪でも引いたのかと思い、軽く喉を鳴らしてみましたが、唾液を飲み込むたびに出る「ズキッ」とした鋭い痛みは、これまでに経験した風邪の喉の痛みとは明らかに異質なものでした。鏡を持って大きく口を開け、スマートフォンのライトで喉の奥を照らしてみると、そこには驚くべき光景がありました。自分ののどちんこの先端に、周囲を赤く縁取られた白く丸い窪みがポツンと鎮座していたのです。それがのどちんこにできた口内炎であると理解するまでに時間はかかりませんでしたが、そこからの3日間はまさに地獄のような時間でした。まず、何を食べても激痛が走ります。大好きなカレーライスはもちろん、醤油を垂らした冷奴でさえ、患部に触れた瞬間に脳を突き抜けるような痛みを感じました。最も苦痛だったのは夜寝る時です。無意識に唾液を飲み込むたびに痛みで目が覚めてしまい、熟睡することができませんでした。会話をする際ものどちんこが細かく振動するため、一言話すたびに痛みで顔が歪みます。同僚からは「機嫌が悪いの?」と心配される始末でしたが、喉の奥に小さな悪魔が住み着いていることを説明する気力すら湧きませんでした。仕事の合間に薬局へ駆け込み、喉に直接吹きかけるタイプの消炎スプレーを購入しましたが、吹きかけた瞬間だけは痛みが引くものの、数分後にはまた元の激痛に戻ってしまいます。結局、3日目の夜に限界を迎え、翌朝に耳鼻科を受診しました。先生は私の喉を見るなり「これは辛い場所にできたね」と同情してくれ、強力な炎症止めの軟膏と鎮痛剤を処方してくれました。薬を塗ってから数時間後、驚くほど痛みが和らぎ、ようやくマトモな食事を摂ることができた時の感動は忘れられません。結局、完全に完治するまでに1週間を要しましたが、この経験から学んだのは、のどちんこの口内炎は放置しても苦しむだけだということです。原因を振り返ってみれば、その時期は連日の残業で睡眠時間が4時間を切っており、栄養バランスも崩れていました。体は正直です。のどちんこという、あまりにも小さく、しかしあまりにも敏感な場所を使って、私の不摂生に最大級の警告を発していたのだと今では痛感しています。