私がコンポジットレジンのリスクを身をもって知ったのは、3年前の定期検診の時でした。当時、私は奥歯の小さな虫歯を数カ所、保険診療の白い詰め物で治しており、口を開けても銀歯が見えない自分の歯に満足していました。痛みも違和感もなく、鏡で見ても詰め物は綺麗に見えていたので、まさかその内部で大変なことが起きているとは夢にも思わなかったのです。ある日、冷たい水が少ししみるような気がして受診したところ、レントゲン画像を見て歯科医師が顔を曇らせました。「表面のレジンは残っていますが、その下で虫歯がかなり大きく広がっています」と告げられた時の衝撃は忘れられません。麻酔をしてレジンを削り取ってみると、そこには黒くドロドロに溶けた自分の歯がありました。コンポジットレジンはプラスチックのような素材なので、一度固まると強度はありますが、歯との接着面が劣化すると、見た目には異常がなくても内部に細菌を通してしまうのだそうです。私の場合は、数年前に治療した際のわずかな隙間から菌が入り込み、数年かけてじっくりと内部を蝕んでいたとのことでした。レジンは光を通すため、初期の虫歯なら透けて見えることもありますが、奥歯の厚みがある部分や、詰め物の底の方で起きている変化は、素人の目では到底判断できません。結局、その歯は神経ギリギリまで削ることになり、もともとは数ミリメートル程度の小さな詰め物だったのが、最終的には歯の半分以上を覆う大きな被せ物になってしまいました。「白くて目立たないから」という理由だけで安心し、日々のケアを少し疎かにしていた自分を深く後悔しました。この経験から学んだのは、レジンの治療は終わった後が本当のスタートだということです。それ以来、私は1日に3回のブラッシングはもちろんのこと、就寝前には必ずフロスと歯間ブラシを併用し、詰め物の継ぎ目を意識して掃除するようになりました。また、3ヶ月に1回は必ず歯科医院へ行き、レジンの劣化具合を確認してもらっています。見た目の美しさに騙されず、その裏側に潜む二次虫歯のリスクを常に意識することが、自分の大切な歯を1本でも多く残すための秘訣だと痛感しています。
私の体験談レジンの下で密かに進行していた虫歯の恐怖