私は今年の夏、今までにない程の辛い歯痛に見舞われ、それはそれは大変な目に合いました。私に起こった歯痛は虫歯が原因ではなく、歯の根本に出来た膿が神経を圧迫して激痛を引き起こしたというものでした。私は、十数年前に、虫歯治療で歯を削り、神経を抜いて、被せ物をしたのですが、その歯の根本に長い年月をかけて膿が溜まり、その膿がこの夏にとうとうキャパオーバーして、神経を圧迫し激痛を引き起こしたのでした。痛みが起こり始めた時はそんなにひどい痛みでは無かったので、その時はすぐに歯医者に行きませんでした。翌日から家族で田舎に帰省する予定だったので、準備で忙しく、歯医者に行く余裕もありませんでした。そして、その日の夜から歯がものすごく痛くなりました。家に常備してあった痛み止めの薬を飲んでも全く効きません。痛みで一睡もできぬまま田舎へと出発したのですが、痛くて痛くて堪らず、見かねた家族が、途中で車を止めて、付近の歯科医院を探して連れて行ってくれました。この時の歯科医院では、歯肉炎だと言われ、抗生物質と痛み止めの薬を処方されたのですが、抗生物質を飲んでも全く改善されず、痛み止めの薬も全く効かず、痛みは更に強くなり、しまいには歯茎がぷっくりと腫れて膨らんできました。その夜も私は帰省先で痛みに眠れない夜を過ごし、朝になって帰省先の近くにあった歯科医院に飛び込み、膨らんだ歯茎を切開して膿を抜くという治療を受け、ようやく痛みから開放されたのです。この歯科医院では応急処置を受けただけだったので、自宅に戻った後、かかりつけの歯科医院で歯の根の治療を受け、現在は痛みも無く穏やかに過ごしています。