2025年8月
-
抜歯後の顔の腫れはいつまで続くのか
親知らずを抜いた後、一番気になるのは「この腫れは一体いつまで続くのだろう」ということではないでしょうか。仕事や学校、大切な予定を控えている人にとっては、切実な問題です。一般的に、抜歯後の顔の腫れのピークは、手術当日よりも翌日から翌々日にかけて、つまり抜歯後二十四時間から四十八時間後にやってきます。抜歯当日はまだそれほどでもなかったのに、朝起きたら頬がパンパンに腫れていて驚いた、という経験談は非常によく聞かれます。これは、手術によるダメージに対する体の炎症反応が、時間をかけて最大になるためです。このピークを過ぎると、腫れは徐々に引いていきます。個人差はありますが、多くの場合は三日から五日ほどで目立った腫れはかなり落ち着き、一週間もすれば、ほとんど気にならないレベルまで回復します。ただし、内出血が起きた場合は、腫れが引いた後に黄色や紫色のアザが頬から首にかけて現れることがあります。このアザも、だいたい一週間から二週間ほどで自然に吸収されて消えていくので心配はいりません。腫れが長引くかどうかは、抜歯した親知らずの状態に大きく左右されます。簡単に抜けた上の親知らずよりも、骨を削るなどして難しかった下の親知らずの方が、腫れは強く、長引く傾向にあります。もし、一週間以上経っても腫れが全く引かない、あるいは一度引いたのに再び強く腫れてきた、激しい痛みが続くといった場合は、感染などのトラブルが起きている可能性も考えられます。その際は、我慢せずにすぐに抜歯した歯科医院に連絡し、診てもらうことが重要です。